職場の問題を解決するには?

時に職場によっては、ワークライフバランスという言葉がある。
ワークライフバランスというのは、仕事とプライベートのバランスを取る一つの制度のようなもので、このバランスがしっかりと出来ていれば、多くの社員が不満を抱えることも少なくなるだろう。
しかし、ただワークライフバランスを整えるだけでは、問題を解決したことにならない。例えば残業の場合、残業が長引いてしまうとワークライフバランスが取れなくなる為、残業を可能な限り制限するという制度を作成した。一見、社員の不満はこれで解決されたかのように思えるが、実は残業が制限されただけで、社員の仕事量は変わらないままなのである。
この場合だと、今まで残業してやっと片付いていた仕事がその日のうちに出来なくなり、家に仕事を持ち帰るか翌日にまとめて片付けるしかなくなってしまう。これによって、逆にストレスになってしまったり、仕事の品質が落ちてしまったりと、多くの問題が起こる恐れがあるのだ。残業を制限するのは良いことなのだが、それ以前に大事なのは、社員全体の報連相やスキルアップ、会議の進め方などが必要だと言えることだろう。
社員一人一人にばかり目を向けるのではなく、組織全体で効率良く動けるようなプロセスをしっかりと構築していなければ、どんなにワークライフバランスを唱えても効果が薄くなってしまう。個人一人だけに依存している状態だと、依存していた人が会社を辞めたことで売り上げや利益が下がることも多くある為、社員全体で協力し合って仕事が出来るようにすることが望ましいと言えるだろう。